『日本の爬虫類・両生類 野外観察図鑑』を発売<日本の爬虫類・両生類の野生下での生態や生息地の写真から種の実態を伝える>観察、採集、飼育法も解説。
日本に生息する爬虫類・両生類の野生下での自然な姿、表情をダイナミックかつ美しい写真で堪能することができる一冊です。
爬虫類・両生類の観察を目的としたフィールドワークのために、春夏秋冬の季節でカテゴライズし、出現場所、時期、時間、飼育できる種類については法律の遵守を前提に採集の手段と飼育方法を数多くの生息地のリアルな写真から伝えます。
さらに、近年のフィールドワーカーに人気の野生の爬虫類・両生類の撮影法も解説します。書面いっぱいに大自然に佇む爬虫類・両生類の写真にはそれ以外の価値ある情報が満載されています。
例えば、崖の岩、浅瀬の石ころ、生い茂る樹木、草花、それらの葉、落ち葉、幹、そして苔などの菌類。池の浅瀬、田んぼの中、川や滝など、それらがどんなものなのかを知るだけでも、そこに生息する爬虫類・両生類の生活史が見えてきます。また、捨てられたタイヤや土管などの、人為的な物の側に潜んでいる状況は、その個体が置かれているリアルな状況をも理解することができます。
つまり爬虫類・両生類から環境問題に接すると言っても過言ではありません。
本書にてあえて採種、飼育まで掲載した理由は、野生生物の飼育からあらゆることが学べるからです。
法令が許す範囲でという条件がつきますが、連れて帰って手元でじっくりと観察することで、フィールド観察のみでは到底得られないような知見を得ることができます。ペットショップでも爬虫類・両生類が販売されており、それを購入して飼育する人も多くおられますが、実際の野生下の個体を採集して飼育することは、生息環境をよく理解しているという前提なので、より良い爬虫類・両生類との付き合いに導きます。
本書はその飼育のガイドブックとして参考になるでしょう。
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一年のほとんどをフィールドでの爬虫類・両生類の観察、撮影に費やす著者の川添宣広氏。その長きに渡る撮影活動にてストックされた決定的瞬間の数々は、趣味、研究、教育、調査などあらゆるジャンルに役立つはずです。
【目次】
●季節ごとの観察 冬 12〜2月
(ヤマグチサンショウウオ、アカハライモリ、ヤクヤモリ、トサシミズサンショウウオ、ツシマアカガエル、アブサンショウウオ、セトウチサンショウウオ、チョウセンヤマアカガエル、ヤマトサンショウウオ、ミナミヤモリ、アベサンショウウオ、イヨシマサンショウウオ、イワミサンショウウオ)
●季節ごとの観察 春 3〜5月
(ハコネサンショウウオ、シロマダラ、ヤンバルガーミー、リュウキュウヤマガメ、クロサンショウウオ、シマヘビ、タゴガエル、チュウゴクブチサンショウオ、トノサマガエル、ヒキガエル、ナガレヒキガエル、ニシヤモリ、ハイ、ニホンヤモリ、シリケンヤモリ、ニホンヒキガエル、トウキョウサンショウウオ、ヒダサンショウウオ、アカマタ、ツシマサンショウウオ、オキサンショウウオ、ニホントカゲ、ヒメハブ、イボイモリ)
●季節ごとの観察 夏 6〜8月
(アオダイショウ、コモチカナヘビ、タカチホヘビ、モリアオガエル、ジムグリ、ハコネサンショウウオ、シマヘビ、ニホンイシガメ、クロイワトカゲモドキ、ヤマカガシ、タゴガエル、ニホンアマガエル)
●季節ごとの観察 秋 9〜11月
(クロサンショウウオ、ヒバサンショウウオ、タダミハコネサンショウウオ、ヤマカガシ、ニホンアカガエル、オオサンショウウオ、ツルギサンショウウオ、ニホンイシガメ、ニホンスッポン、クサガメ、ニホンカナヘビ、イシヅチサンショウウオ、アズマヒキガエル、キタオウシュウサンショウウオ)