[イベント開催]「養育家庭(里親)体験発表会」のお知らせ~あなたの関心とアクションであなたも誰かの居場所になれるかもしれない~ 養育家庭を経験した当事者たち(里親、又は元委託児童の若者)が登壇

毎年10月4日は『里親の日』。未来を担う子どもたちを地域全体で大切に育てていく「里親制度」について、まずは知ることからはじめませんか?

毎年東京都では10月、11月は「里親月間」とし、特定非営利活動法人キーアセット(大阪府東大阪市、代表:渡邊守、以下キーアセット)は各自治体と協力し、「養育家庭(里親)体験発表会」を開催します。里親の子育て体験や、里親家庭で生活していた元委託児童の若者による当時の里親さんとの暮らしについてなど、お話を聞くことができます。

 

主催のキーアセットは、なんらかの理由で家庭で暮らすことのできない子ども達のそれぞれのニーズに合った里親家庭で健やかに育まれるように、里親を増やし、里親家庭と里親家庭から自立した若者ををサポートする活動を行っている団体です。

 

本イベントでは、子どもを迎えた時の心境や中途養育による子育ての難しさ、子どもと関係を築くための工夫、子育ての喜びについて里親さんに語っていただくほか、元委託児童の若者による生活環境の変化で戸惑ったこと、自立に向けてのエピソードなど、里親と元委託児童の若者たちのリアルな体験談を聞くことができます。未来を担う子どもたちを地域全体で大切に育てていく「里親制度」について、まずは知ることからはじめませんか?

 

 

■全国の里親制度の現状

▶各種データ

・登録里親数・・・・16,817世帯

・委託里親数・・・・4,940世帯

・委託児童・・・・・・6,217人

・ファミリーホーム・・・(小規模住居型児童養育事業)ホーム数・・・467ヶ所 / 委託児童数・・・1,715人

※ファミリーホームは、家庭環境を失った子供を里親や児童養護施設職員など経験豊かな養育者がその家庭に迎え入れて養育する「家庭養護」です。

出典:こども家庭庁 社会的養育の促進にむけて(令和7年1月)

 

■里親に対する公的手当

▶里親手当

・養育里親・・・90,000円 / 月(2人目以降90,000円)

・一般生活費・・・乳児:64,120円 / 乳児以外:55,530円

・その他・・・幼稚園費、教育費、通院費、入進学支度費用 など

出典:こども家庭庁 社会的養育の促進にむけて(令和7年1月)

 

■里親制度が抱える課題

●「家庭養育優先の原則」との実態の乖離

・家庭養育優先の原則(平成28年の児童福祉法改正で明確化)

国及び地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに健やかに養育されるよう、児童の保護者を支援しなければならない。ただし、児童及びその保護者の心身の状況、これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が家庭における養育環境と同様の養育環境において継続的に養育されるよう、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童ができる限り良好な家庭的環境において養育されるよう、必要な措置を講じなければならない。

▶▶▶「家庭養育優先の原則」が明確化されている一方で、里親等委託児童の割合は全国で約20%、多くの子どもが児童養護施設等の施設で生活をしている状況におかれている。

 

■実際の委託状況

●全国では登録里親の約70%は未委託

里親の希望と児童の属性のミスマッチにより委託率は低迷している。特に、登録里親の半数以上を占める共働き世帯への委託が低調となっている。

出典:総務省「社会的養護に関する調査ー里親委託を中心としてー」の結果(令和6年6月)

 

■里親制度の認知度

出典:日本財団 里親に関する意識・実態調査報告(2018)

●里親制度が抱える課題や現状はほとんど知られていない

約60%が全く知らない、あるいはほとんど知らない状況

 

■「養育家庭(里親)体験発表会」開催スケジュール

毎年10月、11月は「里親月間」です。東京都では、関係区市町村と協力し、養育家庭(里親)体験発表会を開催しています。養育家庭(里親)の子育て体験や、里親家庭で生活していた元委託児童の若者による当時のお話などを聞くことができます。

本年度については、下記のとおり開催予定しています。

申込先は下記【養育家庭(里親)体験発表会予定表】をご参照ください。

 

令和7年度「養育家庭(里親)体験発表会」告知チラシ
東京都小平児童相談所管内9つの市の開催スケジュール